投資でよく言われる「冷静に」。
つまり判断が感情に振り回されてしまうということ。
そこで紹介されている用語を調べてみました。
認知バイアス
直観や先入観、自らの願望やこれまでの経験、他人からの影響によって論理的な思考が妨げられ、不合理な判断や選択をしてしまう心理現象のこと。
出典:認知バイアス|証券用語解説集|野村證券 https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ni/A02740.html
コンコルド効果
埋没費用効果(サンクコスト)とも言われます。
旅客機コンコルドの開発にまつわるエピソードが由来だそうです。
すでに確定した投資費用を惜しんで、回復の見込みが無いにもかかわらず投資を継続してしまうこと。
投資に限らず様々な場面で起こり得ると考えられるので、止められない理由が「今までの金銭・労力・時間がもったいないから」というのはちょっと考え直してみるポイントなのかもしれません。
たしかインベスターZにも映画館でのそのようなエピソードがありました。
支払った映画の代金と鑑賞に費やす時間の価値をどう判断するのかというもの。
(そもそも映画にしろマンガにしろエンターテイメント性のあるものは、観客を惹きつけるポイントを序盤に持ってくる傾向があるので、いわゆる”つかみ”、そこで判断するのは合理的だとも言えますヌ。)
マーケティングでも用いられているとのこと。
浪費傾向が気になる場合こういった視点を持つといいかもしれません。
プロスペクト理論
投資の場面では、損失が確定する事を嫌い、購入時価格より下がって損失が拡大してもそのまま保有してしまい(塩漬け)さらなるリスクを取ってしまうこと。
逆に上昇局面では下落を恐れて早めに利益確定しやすくなるなど。
同じ1万円でも、1万円貰って嬉しいという感情よりも、1万円失って悲しい感情をより重大に受け止めてしまう。そしてその損失を回避する行動をしてしまいがち。
と理解しています。
ざっくり言うと、同じ局面で、売買ポジションによって取る行動が変わっちゃうよ、人類だもの、ってことかなと。
アンカリング
一番最初に接した情報、印象に残った情報を元に判断してしまうこと。
投資では「高値覚え」「安値覚え」というのがあり、以前の上昇や下落の印象が強く売買判断に影響してしまうことを言うそう。
身の回りで考えると、車を購入する際、オプションを付けるのもコレが関係してるんですかね。
車体の価格と比較してあまり高額に感じないというかなんというか。
認知バイアスは他にも
- 正常性バイアス:災害や事件のとき都合の悪い情報を無視し状況を過小評価
- 確証性バイアス:先入観に基づいた情報収集で先入観を補強してしまう
- 生存者バイアス:例えば証言は生き残った人からしか聞けず他が見逃される
- ハロー効果:印象の良い人を信頼してしまう
などなど。
多いと何十と分類を挙げてあったりするのですべて把握できてませんが。
情報収集の際、意識したい項目も含まれています。
アンカリング、確証性バイアス、ハロー効果あたりはまさに、自省も含めて。
SNSだとリプライに多様な意見が提示されやすいので参考になります。
先入観に影響されず多角的な視点を持つ、というのはディスカッションの訓練経験があると得やすいんですかね。
感想
脳 の ク セ が す ご い
人類史においては(括りがデカいですが)そういう特性の方が生存に有利だった期間が長かったってことなんですかね。
それが今の時代だと不利になってしまう場面があるのかも。
そういえば、何か大きな出来事があってメディアで大々的に報じられているようなとき、意外に相場がすぐ落ち着いたりする事があります。
投資家の発言とも温度差があるというか。
投資で成功している人は感情やバイアスをうまく扱えていると考えるとスゴイ。(小並感)
アルゴリズムなのでは、というツッコミは甘んじて。
(牛歩で牛丼銘柄がスパイク、ということもありました。)